金利上昇で貯金と投資どっち?住宅ローンなし共働きの我が家の仕分け方

金利上昇で貯金と投資どっち?利上げでも積立はそのまま、と黒板に書かれ、芽の出たコインと通帳を添えたまつとラボのアイキャッチ インデックス投資・NISA

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利上げのニュースが続いています。

銀行の預金金利も、少しずつ上がってきました。

まつと
まつと

預金の金利が上がったなら、投資をやめて貯金に戻したほうが得なんじゃない?

そんなふうに迷っている人も多いと思います。

結論から言います。

生活防衛資金を預金で確保できているなら、積立投資はそのまま続けて大丈夫です。

預金と投資は、そもそも役割が違います。

この記事は、こんな方に向けて書いています。
  • 利上げのニュースを見て、積立を続けるか迷っている方
  • 賃貸暮らしで、住宅ローンを抱えていない方
  • 共働きで、貯金と投資のバランスをどう取ればいいか知りたい方

申し遅れました、まつとです。

元浪費家だった私は、2024年2月から新NISAでオルカンの積立投資を続けています。

ちなみに、生活防衛資金は生活費の約6か月分を預金に置いています。

この記事を読めば、利上げの時代に「どのお金を預金に置き、どのお金を投資に回すか」が、自分の家に当てはめて決められるようになります。

あんこ
あんこ

むずかしい金利の話は最小限にするね。
大事なのは「自分の家のお金の分け方」だよ。

目次
  1. 2026年9月の利上げで、家計に何が届いた?
    1. 政策金利は1.25%に。マイナス金利が終わってから5回目の引き上げ
    2. 普通預金の金利は0.5%前後へ
  2. 住宅ローンのない賃貸の我が家にとって、利上げは得か損か
    1. 得したこと:何もしなくても、預金の金利が0.4%から0.5%に上がった
    2. 影響を受けにくいこと:返すローンがない
    3. 気をつけたいこと:物価の上昇率が、預金金利を上回っている
  3. 「預金に戻すべき?」を数字で確かめる
    1. 税引き後の金利は約0.398%、物価は+1.9%
    2. 預金の利息には20.315%の税金がかかるが、新NISAの運用益は非課税
    3. 預金は「守るお金」、投資は「育てるお金」
  4. 住宅ローンなし・共働き世帯の、貯金と投資の分け方3ステップ
    1. STEP1 生活防衛資金を預金に置く(我が家は6か月分)
    2. STEP2 数年以内に使うお金も預金に置く
    3. STEP3 長く使わないお金だけで積み立てを続ける
  5. 利上げのニュースを見ても、私が積立を変えなかった理由
    1. 世界はインフレと利上げをくり返してきた、と過去のデータで分かっていた
    2. 防衛資金を分けてあるので、慌てる理由がない
    3. 浪費家だった頃は、利上げのニュースに関心すらなかった
  6. 利上げで見直すなら、預け先の金利だけ
    1. 同じ普通預金でも、銀行によって金利が違う
    2. 預金保険で守られるのは、1行あたり元本1,000万円まで
  7. 仕分けさえ決まっていれば、金利のニュースに振り回されない

2026年9月の利上げで、家計に何が届いた?

まずは、今なにが起きているのかを整理します。

ポイントは、「政策金利が上がり、それに合わせて預金金利も上がり始めた」ことです。

政策金利は1.25%に。マイナス金利が終わってから5回目の引き上げ

日本銀行は、2026年9月18日の金融政策決定会合で、政策金利を1.0%程度から1.25%程度に引き上げました。

2024年3月にマイナス金利が終わってからの流れは、次のとおりです。

決定日政策金利
2024年3月19日0〜0.1%程度(マイナス金利の解除)
2024年7月31日0.25%程度
2025年1月24日0.5%程度
2025年12月19日0.75%程度
2026年6月16日1.0%程度
2026年9月18日1.25%程度

出典:日本銀行「金融市場調節方針の変更について」ほか、各回の金融政策決定会合の公表文

約2年半で、金利のない時代から「金利がある時代」へはっきり切り替わったことがわかります。

まつと
まつと

政策金利って、自分の生活にも関係あるの?

あんこ
あんこ

あるよ。銀行の預金金利や変動金利のローンの金利は、政策金利を目安に動くんだ。

普通預金の金利は0.5%前後へ

政策金利が上がると、銀行の預金金利も上がります。

たとえば3メガバンク(三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行)は、普通預金金利を現在の年0.40%から、2026年11月2日に年0.50%へ引き上げると発表しています。

私が生活防衛資金を預けているドコモSMTBネット銀行(旧 住信SBIネット銀行)も、2026年10月1日から普通預金金利が年0.40%から年0.50%になりました。

数年前まで「預けてもほぼ増えない」のが当たり前だった普通預金に、少しずつ利息がつくようになっています。

住宅ローンのない賃貸の我が家にとって、利上げは得か損か

利上げのニュースでは、「住宅ローンの返済が増える」という話がよく取り上げられます。

でも、我が家は賃貸暮らしで、住宅ローンはありません。

では、住宅ローンのない家にとって、利上げは得なのか損なのか。

我が家の場合で整理してみます。

得したこと:何もしなくても、預金の金利が0.4%から0.5%に上がった

私は利上げを受けて、預け先を変えたわけではありません。

それでも、ドコモSMTBネット銀行の普通預金金利は、10月1日から年0.50%に上がりました。

つまり、何も手続きをしなくても、預金の利息は増えています。

住宅ローンのない家にとっては、まず「預金の利息が増える」というプラスがあります。

影響を受けにくいこと:返すローンがない

変動金利で住宅ローンを組んでいる家は、利上げで返済額が増える可能性があります。

我が家には住宅ローンがないので、ここは直接の影響を受けません。

利上げのニュースで不安になる人の多くは、この「借りているお金の利息が増える」部分が気になっているのだと思います。

まつと
まつと

じゃあ、ローンのない家は利上げで得するだけ?

あんこ
あんこ

そう単純でもないんだ。もうひとつ、物価の話があるよ。

気をつけたいこと:物価の上昇率が、預金金利を上回っている

総務省の消費者物価指数によると、2026年8月の物価は、前年同月より1.9%上がっています(総合)。

一方で、普通預金の金利は0.4〜0.5%ほどです。

物価の上がり方のほうが、預金の利息の増え方より大きいのです。

ここが、次の「預金に戻すべき?」という話につながっていきます。

「預金に戻すべき?」を数字で確かめる

「預金の金利が上がったなら、投資をやめて預金に戻したほうが安全で得なのでは?」

この疑問を、実際の数字で確かめてみます。

税引き後の金利は約0.398%、物価は+1.9%

普通預金の利息には、20.315%の税金がかかります。

金利が年0.50%なら、税金を引いたあとの手取りは約0.398%です。

100万円を1年間預けた場合で計算すると、次のようになります。

項目金額の目安
税引き前の利息(年0.50%)5,000円
税引き後の利息約3,985円
物価が1.9%上がった場合、100万円分の買い物で増える支出約19,000円

※100万円を年0.50%で1年間預け、その間に金利が変わらなかった場合の単純計算です。物価上昇率は2026年8月の前年同月比(総合)を使っています。実際の物価の動きや、預ける期間によって結果は変わります。

出典:国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」、総務省「消費者物価指数 全国 2026年8月分」をもとに計算

利息で増えるのは約4,000円です。

一方で、物価が1.9%上がると、100万円で買えたものを買うのに約1万9,000円多く必要になります。

単純に比べると、預金に置いておくだけでは、お金の実質的な価値は1年で約1.5%目減りする計算です。

まつと
まつと

金利が上がったのに、預金だけだと目減りしちゃうんだ…。

▼ 物価が上がっている理由が気になる方は、こちらの記事で家計目線で整理しています。
物価高はなぜ起きる?元浪費家が家計目線で4つの原因をわかりやすく解説

預金の利息には20.315%の税金がかかるが、新NISAの運用益は非課税

税金の扱いにも、大きな違いがあります。

預金の利息からは、20.315%の税金が自動で差し引かれます。

一方、新NISAの口座で投資した分は、値上がりした利益(運用益)に税金がかかりません。

しかも、非課税で持っていられる期間に期限はありません。

年間の投資枠は最大360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)、一生のうちに非課税で持てる上限(非課税保有限度額)は1,800万円です(金融庁)。

ただし、投資は元本が保証されません。

値下がりして、預けたお金より少なくなることもあります。

だからこそ、「全部を預金にする」か「全部を投資にする」かの二択で考えないことが大切です。

預金は「守るお金」、投資は「育てるお金」

私は、預金と投資を次のように分けて考えています。

預金と投資の分類
  • 預金:減らしたくないお金、すぐに使うかもしれないお金を「守る」場所
  • 投資:10年以上使う予定のないお金を、時間をかけて「育てる」場所

預金は、いつでも引き出せて元本が減りません。

投資は、短期的には上下しますが、長い目で見て増えることを期待するものです。

役割が違うので、どちらが得かを比べるものではありません。

あんこ
あんこ

預金と投資はライバルじゃなくて、役割分担なんだよ。

利上げで変わったのは、「守るお金にも、少し利息がつくようになった」ということです。

守るお金を、投資に回すべきだったお金まで広げる理由にはなりません。

住宅ローンなし・共働き世帯の、貯金と投資の分け方3ステップ

では、具体的にどう分ければいいのか。

住宅ローンのない世帯は、毎月の大きな返済がないぶん、「守るお金」と「育てるお金」の線を引きやすい立場です。

次の3ステップで、上から順番にお金を割り振っていきます。

割り振りの3ステップ
  • STEP1 生活防衛資金を預金に置く(我が家は6か月分)
  • STEP2 数年以内に使うお金も預金に置く
  • STEP3 長く使わないお金だけで積み立てを続ける

STEP1 生活防衛資金を預金に置く(我が家は6か月分)

最初に確保するのは、「生活防衛資金」です。

生活防衛資金とは、病気やケガ、仕事の変化などで収入が減ったときに生活を守るためのお金です。

我が家では、生活費の約6か月分を、ドコモSMTBネット銀行の普通預金に置いています。

何か月分が必要かは、それぞれの家庭によって変わります。

共働きで収入が2つある家は、片方の収入が止まっても、もう片方の収入で生活を支えやすい面があります。

反対に、収入が1つの家や、仕事が不安定な家は、多めに確保しておくと安心です。

まつと
まつと

そもそも、毎月の生活費がいくらなのかわからないんだけど…。

あんこ
あんこ

まずはそこからでいいよ。
ざっくりでも数字が出れば、何か月分あるか計算できるからね。

▼ 毎月の支出をざっくり把握する方法は、こちらの記事で解説しています。
誰でもできる挫折しない支出の把握方法

STEP2 数年以内に使うお金も預金に置く

次に、数年以内に使う予定があるお金も預金に置きます。

たとえば、引っ越し費用、車の買い替え、家電の買い替え、旅行などです。

賃貸暮らしの場合、引っ越しの初期費用や更新料もここに入れておくと慌てずにすみます。

使う時期が決まっているお金は、そのときに値下がりしていると困ります。

だから、投資ではなく預金が向いています。

利上げで預金にも利息がつくようになったので、このお金も「ただ置いておくだけ」ではなくなりました。

STEP3 長く使わないお金だけで積み立てを続ける

STEP1とSTEP2を確保したうえで、残ったお金のうち「10年以上は使わない」と思えるお金を投資に回します。

我が家では、SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)で、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)通称オルカンを積み立てています。

今は毎月1万円を、三井住友カード(NL)のクレジットカード積立で毎月10日を注文日にして自動で積み立てています。

自動で積み立てているので、利上げのニュースが出ても、何か判断しなければいけない場面はありません。

まつと
まつと

先に預金の分を確保しておくから、投資の分は放っておけるんだね。

あんこ
あんこ

そう。順番が大事なんだよ。
守るお金が先!育てるお金はそのあとだね。

▼ ほったらかしで続けられるインデックス投資のやり方は、こちらの記事で解説しています。
ほったらかしOKのインデックス投資のやり方5ステップ

利上げのニュースを見ても、私が積立を変えなかった理由

正直に言うと、利上げのニュースはちゃんと見ていました。

それでも、積立の金額や預け先を、利上げを理由に変えたことはありません。

その理由を、私の場合でお話しします。

世界はインフレと利上げをくり返してきた、と過去のデータで分かっていた

物価が上がり、金利が上がる。

そしてまた、状況が変わっていく。

世界の経済は、こうした流れを何度もくり返してきました。

私は、過去のデータからそのことを確認していました。

だから、金利が上がろうが下がろうが、特に慌てることはありませんでした。

今回の利上げも、長い歴史の中の1つの場面だと受け止めています。

だから、いつも通り淡々と家計管理とインデックス投資を続けることを意識しています。

防衛資金を分けてあるので、慌てる理由がない

もう1つの理由は、生活防衛資金を投資とは別に確保していることです。

もし利上げの影響で株価が下がったとしても、生活に必要なお金は預金にあります。

投資しているのは、長く使う予定のないお金だけです。

だから、「今すぐ売らないと生活が困る」という状況にはなりません。

あんこ
あんこ

生活のお金と投資のお金が混ざっていると、
値下がりのたびに不安になっちゃうんだよね。

▼ 株価が下がったときに私がやること・やらないことは、こちらの記事にまとめています。
オルカン下落でやること・やらないこと

浪費家だった頃は、利上げのニュースに関心すらなかった

では、浪費家だった頃の私なら、利上げのニュースにどう動いていたか。

正直に言うと、どうも動いていなかったと思います。

当時の私は、金融の知識がほぼゼロでした。

そもそも、利上げのニュースに関心すらありませんでした。

まつと
まつと

慌てないどころか、そもそも気にしてなかった…。

今は、利上げのニュースを見て、自分の家計にどう関係するかを考えられるようになりました。

それでも慌てずにいられるのは、どのお金をどこに置くかが、先に決まっているからです。

知識が増えると、ニュースのたびに「何かしなきゃ」と思いがち。

でも、仕分けが決まっていれば、知ったうえで「何もしない」を選べます。

あんこ
あんこ

関心を持つことと、慌てて動くことは別なんだよ。

▼ 貯金ゼロの浪費家だった私が、どうやって貯金体質になったかは、こちらの記事で書いています。
貯蓄ゼロから貯金体質になった元浪費家の3ステップ

利上げで見直すなら、預け先の金利だけ

ここまで、「利上げでも積立は変えなくていい」という話をしてきました。

ただし、1つだけ確認しておきたいことがあります。

それは、守るお金をどこに預けているかです。

同じ普通預金でも、銀行によって金利が違う

同じ普通預金でも、銀行によって金利には差があります。

2026年10月時点で、公式に発表されている例を挙げます。

銀行普通預金金利備考
メガバンク(三菱UFJ・三井住友・みずほ)年0.40%2026年11月2日から年0.50%の予定
ドコモSMTBネット銀行年0.50%2026年10月1日から
auじぶん銀行年0.41%2026年11月1日から年0.51%の予定
あおぞら銀行BANK年1.20%残高100万円までの部分。100万円を超える部分は年0.75%(2026年10月1日から)

※金利は各行の公式発表をもとにしています。条件つきで上乗せされる金利は含めていません。金利は今後も変わる可能性があるため、最新の情報は各行の公式サイトで確認してください。

同じ普通預金でも、預け先によって、つく利息は数倍変わることがあります。

ただし、金利の高さだけで選ぶと、引き出しや振り込みが不便になることもあります。

私はドコモSMTBネット銀行を使い続けています。

大事なのは、自分の預け先の金利が今いくらなのかを一度知っておくことです。

まつと
まつと

自分の口座の金利、そういえば見たことなかった…。

あんこ
あんこ

銀行のアプリやサイトですぐ確認できるよ。

預金保険で守られるのは、1行あたり元本1,000万円まで

預金にも、知っておきたいルールがあります。

万が一銀行が破綻した場合、預金保険制度で守られるのは、1つの金融機関ごとに、預金者1人あたり元本1,000万円までと破綻日までの利息等です(預金保険機構)。

生活防衛資金や近く使うお金が1,000万円を超えそうな場合は、預け先を分けることも考えておくと安心です。

仕分けさえ決まっていれば、金利のニュースに振り回されない

最後に、この記事のポイントをまとめます。

この記事のポイント
  • 2026年9月、政策金利は1.25%程度に上がり、普通預金の金利も0.4〜0.5%ほどになってきた
  • 住宅ローンのない家にとって、利上げは「預金の利息が増える」プラスがある
  • ただし、税引き後の金利(約0.398%)は、物価の上昇(8月は+1.9%)に追いついていない
  • 預金は「守るお金」、投資は「育てるお金」で、役割が違う
  • 分け方は、生活防衛資金 → 数年以内に使うお金 → 長く使わないお金で積立、の順番

利上げのニュースは、これからも続くかもしれません。

でも、どのお金をどこに置くかが決まっていれば、ニュースのたびに迷う必要はありません。

急いで正解を探すより、自分の家の仕分けを一度決め、あとはそれを続けること。

それが、元浪費家の私がたどり着いた、いちばん再現性の高いやり方です

あんこ
あんこ

金利が上がっても下がっても、やることは同じ。
続けられる仕組みがいちばん強いんだよ。

▼ SBI証券でオルカンを積立設定する手順は、こちらで解説しています。
SBI証券でオルカンを積立設定する手順

▼ 物価高に負けない家計にしたい方は、固定費の見直しから始めるのがおすすめです。
物価高を乗り切る方法 共働き夫婦が固定費見直しで年8万円削った全手順

※この記事は、2026年10月6日時点の情報をもとに書いています。

※特定の金融商品や銀行をおすすめするものではありません。

※投資は元本が保証されるものではありません。投資の判断は、ご自身の状況に合わせて行ってください。

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