物価高で貯金が損?オルカン月5,000円を2年続けた共働きのリアル

物価高で貯金の価値が目減りすることを示し、オルカンを月5,000円・2年積み立てた実体験を紹介する記事のアイキャッチ画像 インデックス投資・NISA

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節約は、ちゃんと頑張ってきた。

固定費も見直して、無駄遣いも減らした。

それなのに、なぜか「お金が増えていく実感」がない。

むしろ、同じ買い物をしているのに、レジの金額だけが少しずつ上がっている。

そんな違和感を抱えていませんか。

結論からお伝えします。

物価高が続く今、現金を「ただ置いておくだけ」は気づかないうちに価値が目減りしていく状態です。

だからこそ、節約で浮いたお金の一部を、少額でいいので長期で育てる「守りの投資」が必要になります。

この記事は、共働きで給付金の対象にもならず、節約はしてきたけれど投資には踏み出せていない、そんなあなたに向けて書いています。

筆者自身、特別な金融知識があるわけではありません。

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)を、NISAで月5,000円だけ2年間続けてきただけの普通の会社員です。

その等身大の実体験から、物価高時代の「最初の一歩の考え方」をお伝えします。

この記事でわかること
  • なぜ物価高だと「現金を置いておくだけ」が損になるのか
  • 筆者がオルカンを月5,000円・2年続けてきたリアルな実感(迷いも含めて)
  • 物価高時代に、最初の一歩として何を考えればいいか(具体的な次の行動)

なぜ物価高だと「貯金しているだけ」で損をするのか

まつと
まつと

ちゃんと貯金してるのに損してるって、どういうこと?
意味がわからないんだけど。

そう思いますよね。

ここを最初にはっきりさせておきます。

物価が上がると、同じ1万円で買えるものが減る

ポイントは「お金の額」ではなく「お金で買えるものの量」です。

私が「あれ、おかしいな」と最初に気づいたのは、いつも買っている食料品のレシートでした。

買っているものはほとんど変わっていないのに、合計金額だけが月を追うごとに少しずつ上がっていく。

最初は「今月はちょっと買いすぎたかな」と思っていました。

でも、何ヶ月も同じことが続くと、さすがに気づきます。

これは買いすぎではなく、同じものの値段そのものが上がっているんだと。

たとえば、去年は1万円でカゴいっぱいの食材が買えたとします。

今年、同じ食材を買おうとすると1万円では少し足りない。これが「物価が上がる」ということです。

つまり、財布の中の1万円札は1万円のままでもその1万円で買えるものは減っています

これを「お金の購買力が下がる」と言います。

実際、2026年現在の日本は原材料費や人件費の上昇を背景に、物価が上がりやすい状態が続いていると指摘されています。

そして重要なのは、銀行の普通預金の金利は上がったとはいえ、物価の上昇率には追いついていないという点です。

言い換えると、預金口座にお金を置いているだけでは、増える利息よりも目減りする購買力のほうが大きいという状況が起こりえます。

「貯金しているのに損」というのは、感情論ではなく仕組みの話です。

固定費で浮かせたお金を「置いておくだけ」の落とし穴

ここで前回の記事の続きの話をします。

別記事「物価高を乗り切る方法」では、共働き夫婦が固定費を見直して年間で数万円単位のお金を浮かせた手順を紹介しました。

節約は、間違いなく大切です。

ただ、節約はあくまで「守り」です。

そして、その守りで浮かせたお金をそのまま普通預金に置いておくと、今度は物価高でじわじわ価値が削られていきます。

つまり、せっかく節約という守りを固めてもその成果が現金のまま放置されると、別のところ(物価高)から漏れていくということです。

ここで必要になるのが、浮かせたお金の一部を「価値が目減りしにくい場所」に移すという発想です。

その選択肢の一つが、長期の積立投資になります。

固定費の見直しでお金を浮かせる具体的な手順は、別記事で詳しく書いています。
物価高を乗り切る方法|共働き夫婦が固定費見直しで年8万円削った全手順

オルカンを月5,000円・2年積み立ててきたリアル

ここからは、一般論ではなく私自身の話をします。

正直に書きます。

なぜ「全世界株式(オルカン)」を選んだのか

私が選んだのは、eMAXIS Slim 全世界株式、いわゆる「オルカン」と呼ばれる投資信託です。

選んだ理由は、難しい分析をしたからではありません。

理由はシンプルで、「どの国が伸びるか自分には予想できない」と思ったからです。

オルカンは、世界中の株式にまとめて分散して投資する仕組みです。

特定の1社や1つの国に賭けるのではなく、世界全体にうっすら広く乗せておくというイメージです。

私は投資のプロではないので、「これから伸びる銘柄を当てる」という戦い方は最初から諦めました。

その代わり、「世界全体が長期で見れば成長してきた」という大きな流れに少額で乗っておく。

物価高で現金の価値が下がっていくなら、その物価上昇を上回るかもしれない場所に、一部だけ置いておく。

そういう「守りに近い攻め」として選んだのがオルカンでした。

2年続けて分かった、含み益より大事だったこと

月5,000円を2年間。金額だけ見れば、決して大きな額ではありません。

正直、2年やっても資産が劇的に増えもいません。

最初の半年くらいは、正直「これ、やってる意味あるのかな」と何度も思いました。

毎月5,000円が口座から引き落とされても、画面に表示される金額はほとんど動かない。

増えているのか減っているのか、正直よく分かりません。

そんな状態が、しばらく続きました。

でも、2年続けて一番実感したのは金額の話ではありませんでした。

一番大きかったのは、「物価が上がっても、自分は何か手を打っている」という感覚を持てたことです。

ニュースで値上げの話を見るたびに、以前は「また上がるのか」と不安になっていました。

「何もできないし、ただ受け身で値上げを受け入れるしかない」という無力感がありました。

今は、「自分は少額だけど、物価高に対して動いてはいる」と思えます。

金額が大きく増えたからではありません。

受け身で耐えるだけ」から「少しでも自分で動いている」に、立ち位置が変わったからです。

この精神的な落ち着きは、月5,000円という小さな額でもちゃんと得られました。

むしろ、小さな額だったからこそ、途中でやめずに2年間その感覚を積み上げられたとも言えます。

あんこ
あんこ

2年も続けた。それだけで本当にえらいよね。
金額よりも、やめなかったことのほうがずっと大事なんだ

正直、マイナスの月もあった

ここは煽らずに正直に書きます。

2年の間、評価額がマイナス(買った金額より下がっている状態)になった月は普通にありました。

投資なので当然のことです。

短期で見れば、上がる月もあれば下がる月もあります。

一番下がったとき、画面の数字が赤くなっているのを見て、頭をよぎったのは「今やめておいたほうがいいんじゃないか」という考えでした。

これ以上下がる前に、売ってしまったほうが損が小さいんじゃないか。

そういう気持ちが、正直ありました。

そんな中、私がどう向き合ったかというと、「月5,000円だから耐えられた」というのが本音です。

下がっていたとはいえ、金額そのものは生活を揺るがすほどではありませんでした。

この額なら、なくなっても生活は壊れない」と思えたから、慌てて売らずに済みました。

これがもし、生活費を削ってまで大きな額を入れていたら、下がった月に怖くなって売っていたかもしれません。

少額だったからこそ、下がっても「まあ、長期で見るし」と放っておけました。

そして実際に、下がっていた評価額は時間をかけて徐々に戻っていきました。

あのとき怖くなって売っていたら、戻る前に損を確定させていたことになります。

ここから言えるのは、「いくら増えるか」より先に、「下がっても続けられる額か」を考えるべきだということです。

元本割れのリスクは確かにあります。「必ず増える」とは誰にも言えません。

それでも、現金のまま物価高で目減りさせ続けるのも一つのリスクです。

「どちらのリスクを、どれくらい取るか」

その配分を、自分の生活が壊れない範囲で決めるというのが現実的な考え方だと、2年間やって思いました。

物価高時代の投資、最初の一歩で考えること

まつと
まつと

投資に関しては色々分かったけど。
結局いくらから、どうやって始めればいいの?

その疑問にお答えします。

ただし、ここで細かい口座の作り方までは説明しません。

理由は後で書きますが、まずは「考え方」だけ整理します

ポイント
  • 「いくらから」より「続けられる額か」
  • 2年続けるために、実際にやった「たった一つの工夫」
  • NISAという制度を「とりあえず知っておく」だけでいい理由

「いくらから」より「続けられる額か」

最初に決めるべきは、金額の大きさではありません。

重要なのは、「この金額なら、下がった月でも気にせず続けられる」という金額です。

私の場合、その金額が月5,000円でした。

人によっては月3,000円かもしれないし、月1万円かもしれません。

大事なのは、生活を圧迫せず、心がざわつかない金額からにすることです。

物価高で家計が苦しいのに、無理して投資額を増やすのは本末転倒です。

まずは固定費を見直して、その浮いた分の一部から始める

この順番が、無理なく続けるための最適解です。

2年続けるために、実際にやった「たった一つの工夫」

続けるためにやったことは、実はとてもシンプルです。

毎月、自動で引き落とされる設定にしてあとは見ない」。

これだけです。

最初の頃、筆者は毎日のように評価額の画面を開いていました。

上がっていれば嬉しいし、下がっていれば不安になる。

その一喜一憂がいちばん続けるのを邪魔していました。

下がっている画面を毎日見ていると、「やめたほうがいいのでは」という気持ちが強くなりやすいです。

そこで、自動積立の設定だけして、アプリを開く頻度を意図的に減らしました。

確認するのは月に1回見るか見ないか。

すると不思議なことに、続けるのが一気に楽になりました。

判断する場面が減れば、迷う場面も減ります。

毎月決まった額を、自動で淡々とやる」。

意志の力で続けるのではなく、続く仕組みにしてしまう。

2年続いた一番の理由は、判断の回数を減らし、この「見ない仕組み」だったと思っています。

NISAという制度を「とりあえず知っておく」だけでいい理由

投資の話になると「NISA」という言葉が必ず出てきます。

ざっくり言うと、NISAは投資で出た利益にかかる税金が一定の範囲で非課税になる制度です。

通常、投資で増えた分には税金がかかりますが、NISAの枠を使うとそれがかからないという仕組みです。

物価高に対抗するために少額を長期で育てるなら、この非課税の枠を使わない手はありません。

ただし、この記事では「口座の開設手順」や「具体的な銘柄の選び方」までは踏み込みません。

なぜなら、それを書き始めると別記事と内容が重なり、かえって分かりにくくなるからです。

この記事の役割は、「物価高だからこそ投資が必要」という納得をつくることです。

具体的な手順や銘柄の選び方は、別記事で順を追って解説しています。
オルカンの買い方をSBI証券で解説!【初心者向け積立手順ガイド】

よくある不安に、2年やってきた私の本音で答える

ここからは、一歩を踏み出せない人が抱きやすい不安に正直に答えます。

「今は高い気がする。下がってから始めるべき?」

これは、私も始める前に一番思っていたことです。

結論から言うと、私は「いつが安いか」を予想するのを諦めました。

理由は、それが当てられるなら誰も苦労しないからです。

その代わりに選んだのが、「毎月決まった額を、決まったタイミングで淡々と買う」という方法です。

価格が高い月は少なく、安い月は多く買えるので、長期で見ると平均的な価格に近づいていきます。

「今が高いかどうか」を悩んで動けないより、少額で淡々と続けるほうが私には合っていました。

「月5,000円じゃ意味ない?」

まつと
まつと

正直、月5,000円って少なすぎない?やる意味ある?

私も最初は、そう思っていました。

でも、2年やってみて思うのは「金額の意味」と「続ける意味」は別物だということです。

月5,000円では、すぐに大きな資産にはなりません。

ただ、月5,000円で「投資を続ける習慣」と「物価高に動いている感覚」が手に入ったのは、金額以上の価値がありました。

そして、家計に余裕が出てきたら、投資額を増やすこともできます。

ゼロのまま悩み続けるより、少額からでも始めて、続けながら考えるほうが結果的に前に進めます。

「損したらどうするの?」

正直に答えます。「損する可能性はあります」。

短期では、買った額より下がることは普通に起こります。

私も2年間の中で経験しました。

だからこそ、繰り返しになりますが「下がっても生活が壊れない額」から始めることが大前提です。

「絶対に増える」とは言いません。

ただ、現金のまま置いておいても、物価高で価値が静かに減っていくのもまた事実です。

どちらにもリスクがあります。

その前提で、「自分が耐えられる範囲で少額を長期に分散しておく」というのが私の出した答えでした。

あんこ
あんこ

焦らなくて大丈夫だよ。一気に正解を出さなくていいんだ。
小さく始めて、続けながら考えればいいよ!

まとめ:物価高では「何もしない」もリスクになる

最後にこの記事の要点を整理します。

この記事の要点
  • 物価高では、現金の購買力(買えるものの量)が下がるし、「貯金しているだけ」も損になりうる
  • 節約は守り。固定費で浮かせたお金を現金のまま放置すると物価高で目減りする
  • 私の実体験:オルカンを月5,000円・2年。劇的には増えていないが、「続けたこと」と「動いている感覚」に価値があった
  • 元本割れのリスクは正直にあります。投資は「下がっても生活が壊れない額」から始めることが大前提
  • 最初の一歩は「制度を知る」だけでいい。焦って一気に正解を出さなくていい

物価高に対して、いきなり大きな行動を起こす必要はありません。

まずは固定費を見直して、浮いた分の一部から無理のない金額で始める。

その順番が、私にとっては一番現実的でした。

この記事を読んで「自分も少しやってみようかな」と思えたら、次は具体的な手順の記事も読んでみてください。

焦らず、小さく続ける。

それが、物価高時代の現実的な守り方だと、私はは2年間続けて実感しています。

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